古民家鑑定士とは、どのような資格なのか?
古民家鑑定士は、昭和23年(1948年)に設立された「一般財団法人 職業技能振興会」が運営している民間資格です。
日本では、昔ながらの伝統工法で建てられた趣のある「古民家」が全国各地に点在しています。
近年は「古民家カフェ」など、お店を営業する場所としても注目が集まっており、それに伴ってこの資格も脚光を浴びつつあるようです。
古民家鑑定士の仕事は、一言で表現すると「古民家を評価すること」です。
そのためには、以下のような知識を養わなければなりません。
・日本の建築物で採用されていた伝統工法や在来工法
・日本の風土や気候に合った持続できる住環境について
・古民家で使われている伝統的な資材
・日本の住文化を守り、伝えていくためにできること
そしてこのような知識や教養を身に付けた上で、古民家の調査や判定、提案を行ったり、古民家の再生や流通経路の確立を促したりするのが、古民家鑑定士の大きな仕事です。
また古民家を調査した後は、今後30年間にわたる予防保全計画書や、増改築改修履歴書の作成に携わることも可能です。
古民家がお洒落な場所として注目されている昨今、この古民家鑑定士は一定の将来性が期待できる資格だと言えるでしょう。
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古民家鑑定士の試験概要について
古民家鑑定士の試験は、全国各地で随時開催中です。試験日程や場所、開始時間については、古民家鑑定士試験の公式サイトで発表されています。
<受験資格>
20歳以上。学歴や実務経験による制限は無し。
<試験科目>
伝統構法、在来工法、総論の3科目
<試験時間>
50分(※会場によって異なる場合あり)
<受験料>
受験のみ ⇒ 一般・再受験共に9,000円
受講・受験 ⇒ 23,000円(受験料9,000円、受講料14,000円)
※再受験の場合は受講料が11,000で合計20,000円
<申込・受付期間>
受験願書の受付は、試験日または講習日の1週間前まで
⇒ 古民家鑑定士試験の公式サイトはこちら
古民家鑑定士の合格率はどのくらいなのか?
古民家鑑定士の具体的な合格率は発表されていないようですが、公式サイトのQ&Aページを見ると、
「不動産や建築の仕事をされている方、または同等の知識を身に付けている方の場合、約8割の方々が合格している」
と掲載されています。
試験は二者択一式で、最新の公式テキストの持ち込みが可能なんだそうです。
このため古民家に興味があり、一定の知識をお持ちの方であれば、合格できる可能性は高いと言えます。
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