社会保険労務士の資格内容
社会保険労務士は、企業内の労働環境の整備を図る専門家です。健保や労災、雇用保険などに関わる書類を作成したり、就業規則や年金相談、人事、労務管理なども一挙に引き受けています。
社会人になるとなかなか時間を確保しにくくなりますが、それでも1〜3年程度頑張れば取得でき、そして人事・労務のスペシャリストになれるだけに、とても有益な資格の1つだと言えるでしょう。
合格率は平均で10%以下であり、難易度の高い資格だと言えます。会社の労務に関する内容が主なので、総務や経理、人事部等での実務経験があるほうが有利です。
最近の企業は雇用形態が多様化されており、労務手続きも作業は煩雑になっています。このため社会保険労務士が活躍できる場面も増えています。社内で社会保険労務士の資格を取得して業務に取り組んでいる人には資格手当をつけている企業も多くあるようです。
社会保険労務士の場合、実務経験と合わせて評価されるのが一般的で、人事部や総務部の経験を持っている人は、転職の時の強力なアピールポイントになります。
資格取得のために勉強しなければならない範囲は広いですが、効率よく勉強すれべ1年間で取得することも可能だと言われています。効率化を考えると、やはり資格スクールを利用するのが良く、ほとんどの学校では20万円ぐらいの費用がかかるようです。もちろん、ユーキャンなどの通信講座を利用して資格に合格する人もたくさんいます。
社会保険労務士の場合、ダブルライセンスを取得する人は意外と多いです。行政書士の資格を取得してから社会保険労務士になる人もいます。また、年金や保険の仕組みにも詳しい資格なので、年金や保険のコンサルタントとして活躍できるケースも今後は増えてくることが予想されます。
<社会保険労務士の資格について>
資格の種類 | 国家資格 |
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試験日 | 8月下旬 |
合格率 | 10%前後 |
受験資格 | 1.大学で一般教養科目を修了した者、または短期大学もしくは高等専門学校を卒業した者
2.修業年限が2年以上で、かつ課程の修了に必要な総授業時間数が1,700時間以上の専修学校の専門課程を修了した者 |
試験科目 | 社会保険科目⇒健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法、労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識
労働関係科目⇒労働基準法及び労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、労働保険の保険料の徴収等に関する法律 |
問い合わせ先 | 社会保険労務士試験センター
0120-17-4864 |
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