臨床検査技師の資格と仕事内容について
臨床検査技師は、意思や歯科医師の指示のもとで、患者から採取した血液や尿、便などから、微生物学的検査、血液学的検査、血清学的検査、寄生虫学的検査、生化学的検査などをします。
また、心電図や超音波、脳波、呼吸機能、聴力などの生理学的検査をします。それらの検査結果は、医師・歯科医師が診断や治療をするために欠かせない重要なデータになります。この他にも、新しく発見された上記の研究をするのも重量な仕事です。
働く場所は、総合病院や医科大学の附属病院、診療所などの医療機関の検査室や検査センターなどです。人間ドックや保健所などで健康診断について検査をしたり、都道府県の衛生研究所や公害研究所、医科大学の研究室、血液センターで活躍する人もいます。食品メーカーの検査室・研究室も活躍の場です。初任給については、公立病院で18万円強です。国立・公立・民間を含めた臨床検査技師の38歳時の平均月収は32万円ほどです。
臨床検査技師の仕事は他の医療従事者と同じく、人の生命に関わる仕事です。そして検査を行う職種でもあり、緻密な作業を繰り返す必要があるので、落ち着きと根気強さも必要になります。
近年は女性が臨床検査技師の半数以上を占めています。それも、この仕事が几帳面な女性向きの仕事と言える1つの要因になるかもしれません。
臨床検査技師の受験資格は、以下の4つのいずれかの方法で得ることができます。
1.文部科学省が指定した学校または厚生労働省が指定した臨床検査技師養成所で3年以上必要な知識と技能を習得した者
2.医学部、歯学部を卒業した者
3.獣医学部、薬学部などで必要な5科目を修めた者
4.外国で臨床検査技師の免許に相当する免許を受けた者で、厚生労働省が知識及び技能を有すると認めた者
これらのいずれかの受験資格を持っていることで、臨床検査技師国家試験を受検できます。そして合格すれば、免許証が交付されます。
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